向こう向き
むこうむき
名詞名詞-の形容詞
標準
facing the other way
文例 · 用例
ほんとうに丁寧にはたくのには、はじめに向こう向きにななめになって四枚なら四枚ある障子をすっかりはたいたら、こんどは別のほうに向きになおり、最後にはたいた障子から順々に向こうにはたいていくので、こうすると障子の桟の四方が一つ一つすべてきれいにはたかれるのです。
— 羽仁もと子 『女中訓』 青空文庫
」 と言うと、次の間の――崖の草のすぐ覗く――竹簀子の濡縁に、むこうむきに端居して……いま私の入った時、一度ていねいに、お時誼をしたまま、うしろ姿で、ちらりと赤い小さなもの、年紀ごろで視て勿論お手玉ではない、糠袋か何ぞせっせと縫っていた。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
あのひとはむこうむきで机へ向いている。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
三吉はむこうむきのままうなずいただけだった。
— 徳永直 『白い道』 青空文庫
もっとも、船頭はひとり、ともにいるにはおりますが、頬かぶりのむこうむきで、闇の精のようにだまりこくっております。
— 野村胡堂 『幻術天魔太郎』 青空文庫
ゆりかさんは、むこうむきになって、やっぱりバイオリンをひいています。
— 江戸川乱歩 『宇宙怪人』 青空文庫
やがて、怪人は、クルッと、むこうむきになって、いきなり、くらの中へ進んでいきました。
— 江戸川乱歩 『宇宙怪人』 青空文庫
怪物は、しばらくのあいだ、頭をこちらにねじむけて、じっとしていましたが、広田に気づいたわけでもないらしく、そのまま、またむこうむきになって、長い足で、ゴソゴソとはっていきます。
— 江戸川乱歩 『鉄塔の怪人』 青空文庫
作例 · 標準
彼女はいつも、電車の中では窓に背を向けて向こう向きに座る。
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家具の配置を変えたら、ソファが壁に向こう向きになってしまった。
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「ちょっと、そっち向こう向きだよ!こっちを向いて話そうよ。」
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