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霊果

れいか
名詞
1
標準
文例 · 用例
斯くて永らく女から遠ざかっていたわたしは女の肉体なるものに仄かな月明りを感じ、神聖な白い碑を感じ、長生の霊果を感じるのだ。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
芝居を少しも動作を爲ないで、心持ちばかりで見せるので、――つまり、有形の動作がなく、無形の事件のうちに、一種の靈果を感じられる樣に爲やうと云ふのである。
岩野泡鳴 神秘的半獸主義 青空文庫
一刹那の電光を描寫布衍する劇には、歴史的束縛を意味して居る性格などは不用ではないか、たゞ暗中からひらめく靈果を、その塲で捕へさへすれば善いのである。
岩野泡鳴 神秘的半獸主義 青空文庫
然し、僕も舞臺上の効果からして、事件、人物、並に動作を以つては來たが、メーテルリンクの運命劇の行き方と同樣、そういふ手段を微塵に碎いた、跡の靈果を一般の觀客に感得さしたいのである。
岩野泡鳴 神秘的半獸主義 青空文庫