蚕期
かいこき
名詞
標準
文例 · 用例
炉の端に私たちを招じた先生の弟は、土間の桑の若芽の束を指し、「なにせ、養蚕期に入ったものですから、座敷はどれもその方に宛てゝあります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
よし、それは養蚕期の都合によるにもせよ、また、あまりにごちゃ/\と何か強力のものからこゝへと逃れ佗びた恰好に見受けられました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
そこは繭買いなどの来て泊るところで、養蚕期になるとその家でも蚕を飼っていた。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
養蚕期の直後等は定例の様に、源太や銀三が百円札の五六枚も見せびらかせつつ一種の勧請に歩いた。
— 山本勝治 『十姉妹』 青空文庫
むかしは九月十九日でしたが、養蚕期に当るので、十月十九日にやるようになったのです」 との答えであった。
— 高麗神社の祭の笛――武蔵野の巻―― 『安吾の新日本地理』 青空文庫
それでも養蚕期には少し実入があるらしい。
— 小山清 『西隣塾記』 青空文庫
養蠶期或は暑夏期に小學校が數週間休校の時には特に學校の先生方を聘して、私達兄弟と村童達のために特殊學校を開いてくれました。
— 石川三四郎 『浪』 青空文庫