翻斗
こぼしと
名詞
標準
文例 · 用例
栗鼠も梟も詮事なしに喧嘩をおつ初めたが栗鼠はふだん殿様が自分を可愛がつて呉れるのは、自分の芸が見たいからだらうと思つて、籠のなかで飜斗返りばかり稽古してゐたので、こんな喧嘩にはすつかり用意が欠けてゐた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
万一女史が二つの眼で一緒に笑つてみせて呉れる事だつたら、男達は各自に自分の心の臓を掴み出してみせるか、それとも蛙のやうに飜斗がへりをしてみせたに相違ない。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
どの字も、どの字もが濁酒にでも酔つ払つたやうに踊つたり、飜斗返りをしてゐたりした。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
その前で藤八猿は独楽を持ったまま、綺麗に飜斗を切って見せた。
— 国枝史郎 『仇討姉妹笠』 青空文庫