冷風
れいふう
名詞
標準
cold wind
文例 · 用例
漸く死して苦を免れたりと思う間もなく、冷風一度到ればまたもとの体に蘇り、毒の爪を受く。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
吾輩は帽子もズボンもズブ濡れで、腰から上は丸裸、山頂の雲霧を交えた冷風がヒューヒュー吹き付けるのだから堪ったものではない。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
心細げの小さい葉だけが、ちりちり冷風に震えている。
— 太宰治 『善蔵を思う』 青空文庫
偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃今日爪牙誰敢敵 當時聲跡共相高我爲異物蓬茅下 君已乘※氣勢豪此夕溪山對明月 不成長嘯但成※ 時に、殘月、光冷やかに、白露は地に滋く、樹間を渡る冷風は既に曉の近きを告げてゐた。
— 中島敦 『山月記』 青空文庫
偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃 今日爪牙誰敢敵 当時声跡共相高 我為異物蓬茅下 君已乗※気勢豪 此夕渓山対明月 不成長嘯但成※ 時に、残月、光|冷やかに、白露は地に滋く、樹間を渡る冷風は既に暁の近きを告げていた。
— 中島敦 『山月記』 青空文庫
予がのぼりし陽春の候にも冷風絶えず。
— 北原白秋 『海阪』 青空文庫
双の掌と、外套の袖口と、膝の処が泥だらけになりおれども、顔面には何等苦悶の痕なく、明け放ちたる入り来る冷風に吹かれおり。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
千載ノ下猶多情ノ人ヲシテ、冷風淡月ノ夕、香ヲ焚キ花ヲ奠シ、遠ク青塚ヲ望ンデ、其艶魂ヲ吊セシムルニ至ル亦宜ナリ。
— ※上漁史 『青塚ノ説』 青空文庫
作例 · 標準
山の頂上に立つと、真夏にもかかわらず肌寒いほどの冷風が吹き抜けた。
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開けっ放しの窓から吹き込む冷風に、思わず身を縮めた。
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洞窟の奥からは、ひんやりとした冷風が常に流れ出ている。
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