寝棚
ねだな
名詞
標準
文例 · 用例
ゆうべは夜通し苦しんだらしく、けさは早くわたしの室へ来て、わたしの寝棚によりかかりながら、「あれは妄想であったよ。
— 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃 『世界怪談名作集』 青空文庫
彼ははつと我れにかへると同時にペチカの寝棚へ飛びあがり、そこから用心しいしい棚板の上へ攀ぢのぼつた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
娘は寝棚の上へ飛びあがつた――と、猫もそこへ飛びあがつて、いきなり、娘の頸へ掴みかかつて咽喉を絞めようとする。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
」「で、あの、なんですの……」と、その時、寝棚のうへにあぐらをかいて坐つてゐた、くだんの村長の義妹だと称する女が口を出した。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
今ごろ煖炉の寝棚のうへで足を縮こめて寝そべりながら、静かに煙管を啣へたまま恍惚たる夢心地で、窓下へ寄りたかつて来る陽気な若い衆や娘つこ達が唄ふ祭り歌を聞いてゐたら、どんなに好いだらう!
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
壁の裾には滑らかに削つた樫の腰掛が取りつけてあり、それに近く、寝棚の前には揺籃が、天井に打ちつけた環に、紐をとほして釣つてある。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
ダニーロと妻とは腰掛の上に、老婢は寝棚に眠り、揺籃の中ではいたいけな幼子がすやすやと寝息をたて、床の上にはつはものどもが押しならんでごろ寝をしてゐる。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
カテリーナは寝棚に腰かけて、片足で揺籃をゆすりはじめた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫