箱の底
はこのそこ
名詞
標準
bottom of a box
文例 · 用例
箱の底から、階下の廊下が見通しであつた。
— 泉鏡太郎 『人參』 青空文庫
家に一銭でも大事の日なのに、手箱の底を掻いて一歩金二つ三つ、小粒銀三十ばかり財布に入れて懐中にねじ込み、「お金は少し残して置いた。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
箱には錠がおろしてあって、それがもう錆ついているのを叩きこわしてみると、箱の底には一封の書き物と女の黒髪とが秘めてあった。
— 岡本綺堂 『月の夜がたり』 青空文庫
差引き三十万弗だけは自分の死ぬまで手を着けずに大事にしまっておいて、いよいよ死ぬという時に、堅固な鉄の箱の底にその三十万弗を入れて自分の墳墓の奥に葬らせた。
— 岡本綺堂 『マレー俳優の死』 青空文庫
そして襤縷に包み、更に油紙に包んで八つの小包にしてリヤーカーの箱の底に詰め、その上へ三尺ばかりの高さの四体の人形を積んで掩隠した。
— 佐左木俊郎 『三稜鏡』 青空文庫
そして私は、周囲が次第に闇に包まれて来るのを幸いに、他人目を偸むようにしながら、箱の底からその包みを一つ取出しては捨て、又一つ取出しては溝の中へ投込んだのであった。
— 佐左木俊郎 『三稜鏡』 青空文庫
銀のほかに小判が出るかも知れねえ」 勘太は箱のなかの古い面を片端から掴み出すと、果たして箱の底から五枚の小判があらわれた。
— 夜叉神堂 『半七捕物帳』 青空文庫
二朱銀を発見した為に、おぎんは兼松らに捕えられ、更に箱の底から小判五枚を発見され、又それがために教重も捕えられることになったのである。
— 夜叉神堂 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
箱の底には、古い手紙が隠されていた。
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プレゼントは箱の底に沈んでいて、なかなか見つからなかった。
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「あれ、箱の底にまだ何かあるみたいだよ?」
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