澄徹
ちょうてつ
名詞動詞-サ変
標準
clearness (e.g. sky)
文例 · 用例
而も互の動悸を聴きわけるほどの澄徹さを以て。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
東洋芸術の精神とするところの閑寂境に向つて、わたくしは幽かにわたくしの霊を澄徹させようとした。
— 北原白秋 『文庫版『雀の卵』覚書』 青空文庫
おお、此の単純にして誠実なる三人の愛、この愛は互に互の動悸を聴きわけるほどに澄徹で、又、互の胸に互の手を直接に触れ得るほどに緊密だ。
— 愛の詩集のはじめに 『愛の詩集』 青空文庫
夜は太く更けにければ、さらでだに音を絶てる寂静はここに澄徹りて、深くも物を思入る苦しさに直道が蹂躙る靴の下に、瓦の脆く割るるが鋭く響きぬ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
身心澄徹、いはゞ明鏡止水の境地、よろこぶべし。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
かくの如く山を越え谷をわたり、漸くにして少しく廣き所に出づれば、俄然前に大なる鏡の如き澄徹したる一澤水の現はるゝを見る。
— 田山花袋 『日光山の奧』 青空文庫
純粋|無垢な鏡のごとき青年、澄徹清水のごとき学生!
— 佐藤紅緑 『ああ玉杯に花うけて』 青空文庫
併しどんなに高い山へ登っても、天は地上で望んだのと同じに依然として彼方に蒼蒼として高く、殊に山頂の澄徹した空気を透して見る日中の青空、夜間の星空は、地上で仰いだよりも幾倍か美くしく、山頂で観る者の心には天然の天文台に立っているような喜びが感ぜられる。
— 与謝野晶子 『高きへ憧れる心』 青空文庫
作例 · 標準
澄徹した青空の下、遠くの山々がくっきりと見えた。
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彼の心は、長年の修行によって澄徹の域に達していた。
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澄徹した泉の水は、底まで透き通って見えた。
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