色話
いろばなし
名詞
標準
文例 · 用例
東海さんや、補欠の有沢さんを中心とする惚け話や、森さんや松山さんを囲んでの色話も、盛んなものでした。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
芸人が高座でする毎時きまりきった色話だとか、仮白だとかが、それほど彼の耳を慰めるでも無かった。
— 島崎藤村 『家(下巻)』 青空文庫
慣れた道じゃが、疲れるのう」「薩摩っ坊め、下らぬごたごた騒ぎをしやがって、彼女との約束が、ふいになってしもうた」「それは、御愁傷様、拙者には又、箱根町に馴染があっての――」「又、色話か」「話は、これに限る。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
のろけをいうほどの色話はないが、緑酒紅燈天晴天下一の色男のような心持になったこともある。
— 正岡子規 『病牀苦語』 青空文庫
座を外してはくれまいか」「おやマアさようでございますか」 軽く受けたが不安そうに、「どんな内緒のお話やら」「色話だ。
— 国枝史郎 『善悪両面鼠小僧』 青空文庫
人の色話はよしましょうよ。
— 坂口安吾 『街はふるさと』 青空文庫
祇園乙の検番の杉本老人は色話にだけ割込んできて、あとは端唄を唸つてゐる。
— 坂口安吾 『古都』 青空文庫
色話か、自分の腕自慢か、そんなものだ。
— 坂口安吾 『人生三つの愉しみ』 青空文庫