浄机
じょうき
名詞
標準
文例 · 用例
こんど、今君の勉強に刺戟されて、一夜、清窓浄机を装って、勉強いたした。
— 太宰治 『パウロの混乱』 青空文庫
清窓浄机、われこそ秀才と、書物ひらいて端座しても、ああ、その窓のそと、号外の鈴の音が通るよ。
— 太宰治 『懶惰の歌留多』 青空文庫
閑日月の中に明窓浄机で本を読む世界と遠く離れた世界である。
— 中井正一 『国会図書館のこのごろ』 青空文庫
こんなに書いていってみると、もはや本を読むということは、浄机明窓で静寂境の楽しみどころではなくして、私にとっては一つの大工場である。
— 中井正一 『国会図書館の窓から』 青空文庫
明窓浄机とはいわないまでも、心身を清め、無念無想になって筆をとらなければならない。
— 山本周五郎 『さぶ』 青空文庫
そしてひどく毛色は変っているが、一種の明窓浄机の面影が実験室の中に出て来るのである。
— 中谷宇吉郎 『実験室の記憶』 青空文庫
前の毛色の変った明窓浄机とこの雑草の園との差は、結局研究の性質の差なのであろう。
— 中谷宇吉郎 『実験室の記憶』 青空文庫
明窓浄几、筆硯紙墨、皆極精良、とでもいうような感じで、あまりに整頓されすぎていて、かえって小川君がこの部屋では何も勉強していないのではないかと思われたくらいであった。
— 太宰治 『母』 青空文庫