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摂する

せっする
動詞
1
標準
文例 · 用例
▼『神話と科学との対立も、全民族が『法則』を承認しさへするならば、神話のうちに科学が包摂することができる――』などといふに至つては、この理論家もまた『法則』の助け太刀で、うつらうつらと夢をみようといふわけでお伽話以上である。
大波小波 小熊秀雄全集-20 青空文庫
即ち、いづれかの一方に他方の真理を包摂するか、然らざれば、両者をともに脱却して、両者を綜合する一層高い見地にまでのぼるか、そのいずれかである。
平林初之輔 文学の本質について(一) 青空文庫
今論を進めんがため、重ねて中編における所論の要旨を約言せんか、すなわちこれを左の数言に摂することを得。
河上肇 貧乏物語 青空文庫
金鯱で有名な天主閣は、加藤清正が自分が請うて、独力で経営したものであって、八方正面を眼目とし、遠くは敵の状況を知り、近くは自軍の利便を摂する、完全無欠の建築であった。
国枝史郎 天主閣の音 青空文庫
ニイチェの願ったごとく「善悪の彼方の岸」に出ずることは、けっして善悪の感じを薄くして消すことによって達せられるのではなく、かえってその対立をますます峻しくし、その特質をドイトリッヒに発揮せしめて後に、両者を含むより高き原理で包摂することによって成就するのである。
倉田百三 愛と認識との出発 青空文庫
人のこの世に生存するは毎日の食物を摂するがためなり。
春の巻 食道楽 青空文庫
――哲学としての哲学は、イデオロギーとしての哲学を、包摂することも出来なければ無に帰せしめることも出来ない。
戸坂潤 現代哲学講話 青空文庫
物理的空間は元来、先に云ったように物理学者の方法であるのだが――測定が之である――、そのことから必然的に、夫は物理学の対象一般を包摂するという、物理学に於ける普遍的な支配的な位置を占める。
戸坂潤 現代唯物論講話 青空文庫
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