溢れんばかり
あふれんばかり
名詞-の形容詞
標準
overflowing
文例 · 用例
夏空の下で、電気のような白日の光に溢れんばかりに浸されて、大地の色彩は、ほとんどこの世のものとは思われないほど美しく輝いていた。
— ON A BRIDGE 『橋の上で』 青空文庫
溢れんばかりの陽光と雷鳴のようにダイビングする一瞬の身構え、それに波を砕く海風の勝ち鬨のすべてが、この一枚の中にある。
— THE DREAM OF A SUMMER DAY 『夏の日の夢』 青空文庫
私は列車の軋む響きを聴いたが、それは数多の若い心や、たくさんの死をも厭わぬ忠誠心それに賞賛に値する信念や、愛と勇気とを溢れんばかりに乗せて、中国大陸の田園にある熱病へと、また幾多のサイクロンのような死の渦巻へと運び去っていくのであった。
— A WISH FULFILLED 『男子の本懐』 青空文庫
危ふければ跣足にて之を渡り、二つ三つ石を傳へば、一箇の浴槽ありて、清潔なる湯は、溢れんばかりに湧出たり。
— 田山花袋 『日光山の奧』 青空文庫
中にはどれも芋粥が、溢れんばかりにはいつてゐる。
— 芥川龍之介 『芋粥』 青空文庫
六月はじめの田圃は麦の波が薄く黄褐色に彩られて、そよそよとしているけれど、桑は濃緑色に茂り合い、畑から溢れんばかり盛り上がっている。
— 佐藤垢石 『しゃもじ(杓子)』 青空文庫
大鍋は溢れんばかりに沸き立ち、家いっぱいに悪臭がぱっぱっと立昇った。
— 知里真志保 『性に関するアイヌの習俗』 青空文庫
いまにも溢れんばかり街すじに漲っている巨大なエネルギーを堰きとめて、特別清潔に掃除されている猟人広場の石じきの空間は、けさ全く人気が少なかった。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
作例 · 標準
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