リュート
リュート
名詞
標準
lute
文例 · 用例
それは恰度、音楽に鈍感な女の人が、オーケストラを聴いてゐて、フリュートなぞが単独に吹奏される部分でだけ、音そのものの物理的な快味にだけ感じ入るのに似てゐて、私は明治以降の殆んど全ての文学者が、外国文学の作品を読む時も、そんなやうなものであつたと云つても、強ち過言とは思はないのである。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
たとえばリュート類似の弦楽器として概括さるべきものに、トルコのコプズ、ルーマニアのコブサ、またコブズ、ロシヤ、ハンガリーへんのコボズなどがある。
— 寺田寅彦 『日本楽器の名称』 青空文庫
これはおそらくたとえばスコアーの上段をフリュート下段をヴァイオリンで行くのと、それが反対になるのとでまるでちがった音楽になりうるのと似たことになるであろう。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
数週前の同じ雑誌には大西洋横断旅客飛行機リュートナン・ドゥ・ヴェーソー・パリ号のことが出ていた。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
論争に就いて私は友の軽快な議論をきいた、その夜は疲れて気持よく熟睡することができた、我々は何故このやうに議論し何故このやうに口を尖らし唇を、フリュートのやうに鳴らすのかそのことを避けてはならない。
— 詩集(3)小熊秀雄詩集1 『小熊秀雄全集-4』 青空文庫
しかし、自分は限られている存在だから、決してアブソリュートではあり得ない。
— ――Our faith comes in moments; 『錯覚した小宇宙』 青空文庫
というのはほかでもない、某区の一巡査がキリューシキン小路で、かつてフリュート吹きであったある退職音楽師の粗ラシャの外套を剥ぎとろうという犯行の現場で、まさにくだんの幽霊の襟がみを、完全に取って押えようとしたのである。
— ニコライ・ゴーゴリ 『外套』 青空文庫
そういう当人も、やはり六等官であったが、彼はフリュートを吹くことが好きで、凡そ犯罪などとは縁の遠い、粋な芸術に心を傾けるといった精神の持主であったのだ。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
作例 · 標準
中世ヨーロッパの宮廷で、詩人がリュートをつま弾きながら歌を口ずさんでいる。
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リュートの繊細でどこか哀愁を帯びた音色が、古い教会の中に響き渡った。
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博物館に展示されている古楽器のリュートは、精巧な装飾が施されていた。
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