御所車
ごしょぐるま
名詞
標準
ox-drawn coach
文例 · 用例
さう云ふ中で私も負けぬ気でうろおぼえの御所車などを歌ふのである。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
紫の御所車のはいった白地の浴衣に、紫の兵児帯――不良少女じみて煙草を吸っていても、何か中学時代のハーモニカの音を想わせた。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
着つけは濃いお納戸地に、金で乱菊を織出した繻珍と黒繻子の打合せの帯、滝縞のお召縮緬に勝色のかわり裏、同じ裾を二枚|襲ねて、もみじに御所車の模様ある友染に、緋裏を取った対丈襦袢、これに、黒地に桔梗の花を、白で抜いた半襟なり。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
件の御所車を染めた友染の長襦袢は、かわり裏のしどけない、裳をこぼれて媚めかしい。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
御所車一ツでも五十両したッていいますが、皆金蒔絵で大したもんです。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
ねえ先生、御所車と冠がなくなったのを、気にして鬱ぐ位なのが、今更じゃアありませんけれども、上野を歩行いて、路傍で身体を洗って、ちゃぶ屋の姉やと間違えられて、癬の女を、ちょいと先生、お夏さんもそういって話しなすったが、山河内の姫様というと一件ものの女ですっさ。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
藻がきょうもここへ見えたか」「おお、半刻ほども前に、見事な御所車に乗って来た。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
すると、幽斎は即坐に、「御所車通りしあとに時雨して」とつけたので、烏丸殿も感心するよりほかには言葉がなかつたさうだ。
— 大正十一(一九二二)年 『茶話』 青空文庫
作例 · 標準
時代祭の行列で、優雅な装飾が施された御所車がゆっくりと通り過ぎていった。
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平安貴族たちが御所車に乗って出かける様子は、まるで絵巻物の一場面のようだ。
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博物館に展示されている巨大な御所車の車輪を見て、その迫力に圧倒された。
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