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きょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
胸のなやみに射る矢のおそろしく、思へば卑の振舞なりし。
樋口一葉 軒もる月 青空文庫
我等の意識内容にある記憶の主座は、過去に最もながく人類の經驗した、樣々の恐ろしいこと、氣味の惡いこと、え戰つてることばかりである。
萩原朔太郎 青空文庫
僕等は卑でみすぼらしく 生き甲斐もない無頼漢であるが僕等の親分を信ずるとき僕等の生活は充血する仲間のみさげはてた奴らまでがいつぽんぶつこみ 拔きつれまつすぐ喧嘩の、繩ばりの、讐敵の修羅場へたたき込む。
萩原朔太郎 蝶を夢む 青空文庫
ところがいよいよ五十歳になってみると、やはりまだ生に執着があり、容易に死ぬ気が起らないのは、我ながら浅ましく、卑未練の至りだと思う。
萩原朔太郎 老年と人生 青空文庫
こうした事態の下に於て、いかに詩人が圧屈され、卑なおどおどした人物にまで、ねじけて成長せねばならないだろうか。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
向合て立つたのは細目の痩形、鼻下に薄い八字を蓄へて金縁の眼鏡が光る、華奢のステツキに地を突いて、インバネスの袖を氣にしながら對手が惡いと見て、氣た體、折折無氣味|相に、眼を轉じて前後を竊視する。
萩原朔太郎 二十三夜 青空文庫
それは、私が卑だからだらうか?
中原中也 我が生活 青空文庫
然るにこの男が此の頃大変卑ではない人の分る事が分るのはどうしたことでせう?
中原中也 小林秀雄小論 青空文庫