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狂信者

きょうしんしゃ
名詞
1
標準
fanatic
文例 · 用例
いつも、もう細田がお世話になりまして、いちどわたくしもご挨拶に伺いたいと存じながら、しつれいしておりまして、本当にまあ、きょうは、ようこそ、……」 云々と、普通の女の挨拶を述べるばかりで、すこしも狂信者らしい影が無い。
太宰治 女神 青空文庫
そのためあなたは一朝にして、狂信者におなりなさいました。
国枝史郎 剣侠受難 青空文庫
「文化の再生には、必ず憑かれたもの、狂信者、専制者を必要とする」と断言されるに至って、人々は一陣の無気味な風を肌に感ぜざるを得ないのである。
宮本百合子 文芸時評 青空文庫
つまり、亀井氏のように文化再生のためにネロが必要であり、狂信者・専制者が必要であるという風に解するか、小林氏のように、「或る古典的作品が示す及びがたい規範的性格とは取りもなおさず、僕等が眺める当の作品を原因とする憧憬の産物に他ならない」と解するか。
宮本百合子 文芸時評 青空文庫
そんなような、妙に昂然たる、偏屈な一面もあるのだったが、これは、狂信者に共通の特性として、珍らしくない心理であろう。
牧逸馬 双面獣 青空文庫
× 或狂信者のポルトレエ――彼は皮膚に光沢を持つてゐる。
芥川龍之介 耳目記 青空文庫
恐らく読者諸君は、盤得沙婆のこの一書を指して、如何にも狂信者らしい、荒唐無稽を極めた妄覚と嗤うに相違ない。
小栗虫太郎 夢殿殺人事件 青空文庫
p.159 ドストイェフスキーは運命に刻印された両極性(狂喜と破滅、明・闇、幸福と受難、広大に裂き開かれた感情の対立性)という点で、まさにこの点でのみ理解される、○彼は自らの対立の狂信者である。
――ドストイェフスキーの部(偉大な統一の破壊者、永遠の分裂者としての)―― ツワイク「三人の巨匠」 青空文庫