弥生狂言
やよいきょうげん
名詞
標準
kabuki play presented in the third month (Edo period)
文例 · 用例
去年の弥生狂言も慥か伊左衛門じゃ。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
二月が終りになって、愈々弥生狂言の季節が、近づいて来たのにも拘わらず、七三郎は尚巴之丞の役に扮して、都大路の人気を一杯に背負うていた。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
「半左衛門座では、弥生狂言も『傾城浅間ヶ嶽』を打ち通すそうじゃが、かような例は、玉村千之丞|河内通いの狂言に、百五十日打ち続けて以来、絶えて聞かぬ事じゃ。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
七三郎の巴之丞が、洛中洛外の人気を唆って、弥生狂言をも、同じ芸題で打ち続けると云う噂を聞きながら、藤十郎は烈しい焦躁と不安の胸を抑えて、じっと思案の手を拱ぬいたのである。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
四条|中東の京の端、鴨川の流近く瀬鳴の音が、手に取って聞えるような茶屋|宗清の大広間で、万太夫座の弥生狂言の顔つなぎの宴が開かれていた。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
今度の弥生狂言は、近松様の趣向で、歌舞伎始まっての珍らしい狂言じゃと、都の中はただこの噂ばかりじゃげにござります。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
都万太夫座の役者たちによって、弥生狂言の顔つなぎの饗宴が開かれている。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代には、弥生狂言が庶民に楽しまれた。
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弥生狂言は、春の訪れを感じさせる演目が多い。
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彼は弥生狂言の研究に生涯を捧げた。
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