殄
殄
名詞
標準
文例 · 用例
伝世百一朝にして殄滅す。
— 国枝史郎 『岷山の隠士』 青空文庫
而かも此征伐は蝦夷の殄滅によつて落著したのではなく、和談を以て結末をつけて歸參したとあるからには、蝦夷は其儘に居殘つたに相違ない。
— 原勝郎 『日本史上の奧州』 青空文庫
そこで人々は互いに殄滅し合った。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
しからばすなわちかの露国が虎視眈眈つねにその機会をまってこれを英国の手より殄し奪わんと欲するはまたゆえなきにあらざるなり。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
雪子さん、あゝしたら如何でしょうの組とは聊か選を異にする積りだよ」「そう威張るばかりが能でもあるまい」「しかし天物を暴殄して、戦々兢々しているのも生き甲斐のない話だろう?
— 佐々木邦 『秀才養子鑑』 青空文庫
それを中途で引き揚げるのは天物を暴殄するに等しい愚挙だから、君が何と言っても今月一杯は動かないよ」 と新太郎君は権利を主張した。
— 佐々木邦 『脱線息子』 青空文庫
此れ乃ち誠を徴し願を啓くこと、霊障皆消殄せしめむ。
— 亀井勝一郎 『大和古寺風物誌』 青空文庫
遠く聯携して、腹背からたえず信長を苦しめていた反信長派の一環、武田信玄が忽然と死去したことも、本願寺にとっては、片翼をもがれたようなものだったし、つづいて越前の朝倉、江州の浅井、伊勢の長嶋門派の殄滅をうけたことなど――満身|創痍の傷手だったといっていい。
— 第六分冊 『新書太閤記』 青空文庫