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慕い寄る

したいよる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
1
標準
to approach in adoration
文例 · 用例
秋雨のしょぼしょぼと降るさみしい日、無事なようにと願い申して、岩殿寺の観音の山へ放した時は、煩っていた家内と二人、悄然として、ツィーツィーと梢を低く坂下りに樹を伝って慕い寄る声を聞いて、ほろりとして、一人は袖を濡らして帰った。
泉鏡花 二、三羽――十二、三羽 青空文庫
わたくしは老いたとは思わず、まだ愁いには毒とは知りつつ、その酢の気に慕い寄る気持が出て来ました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
小仏層の山岳の尾根はところ/″\で川の方へ慕い寄るように丘陵群の中へごつ/\した山骨を延しかけますが、たいしたことはありません。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
小仏層の山岳の尾根は、ところ/″\で川の方へ慕い寄るように丘陵群の中へ、ごつ/\した山骨を伸しかけますが、たいしたことはありません。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
恋をするにも真正面に相手にぶつかって真心を打ち付ける気魄も無くなり、ただふわふわ恋の香りだけに慕い寄る蝶々のような当世男の一人さ。
岡本かの子 或る秋の紫式部 青空文庫
しかし、十六の歳に十も年上の未亡人に女というのを知らされてから今日まで、彼の美貌と孤独な境遇と無慾な性格に慕い寄る女たちの間を、転々と移っている間に、もう自分はどんなことがあっても、この顔さえあれば女は食わせてくれるという自信がついた。
織田作之助 土曜夫人 青空文庫
彦次郎左近大夫二人は、一町毎に鉄砲の者十人、射手五六人|宛伏せて、二人代る代るに殿して退こうとするが、秀吉先手の兵が忽ちに慕い寄るので、鉄砲を放つ暇もない。
菊池寛 賤ヶ岳合戦 青空文庫
とかく術者は、業を自得し、その名が世間に認められ、慕い寄る門下も、多くなればなる程、最初の一念を忘却し、己が現世の勢力を、押し広め、流派を盛んにして、我慾を張らんとし、秘伝の極意のと、事々しく、つまらぬ箇条を書き並べて、痴者を威そうとするものだ、わしとても、神ならぬ人間。
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫
作例 · 標準
信者たちは、偉大な指導者に敬意を表して慕い寄った
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子供たちは、憧れのヒーローに目を輝かせながら慕い寄った
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多くの人々が、その慈善活動に感銘を受け、彼女に慕い寄った
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