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失楽園

しつらくえん
名詞
1
標準
Paradise Lost (poem by Milton)
文例 · 用例
ゲエテのファウストでも、ミルトンの失楽園でも、そこには人間的非力を以て、神や運命に挑戦している思想の深い哲学が語られており、それによって、人間性の地獄から呼びあげてくる真の力強いヒロイックの権力感を高翔さすのだ。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
法水は続けて、「ところで田郷さん、事によると、僕は幻覚を見ているのかもしれませんが、この事件に――|しかるに上天の門は閉され――と思われる節があるのですが」と法水は、門という一字をミルトンの『失楽園』の中で、ルシファの追放を描いている一句に挾んだ。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
だから、ブレーク、ベックリン、ロセチ、それにドーレの『失楽園』や、キャメロンの『水神』、『ニーベルンゲン譚詩』のデイリッツなど――ああした、すこぶる幻想的な挿画を見るとだね……」 と云いかけたとき、断崖の尽きた岩壁に、日傘が二つ並んでいた。
小栗虫太郎 潜航艇「鷹の城」 青空文庫
貴女はミルトンの『失楽園』の事を、誰からかお聴きになった事がありますか。
小栗虫太郎 オフェリヤ殺し 青空文庫
せめて四、五日もの静養と思い、切角無理を重ね作った休暇ではあったが、その折も折、構内に於いて失楽園と呼ぶ、研究所に奇怪な殺人事件が起ったのであるから、対岸に友人法水の滞在を知る以上、副院長の真積博士がどうして彼を逸することが出来たであろうか。
小栗虫太郎 失楽園殺人事件 青空文庫
また、一方の法水も、外面では渋りながらも、内心では沸然と好奇心が湧き立っていたというのは、兼々から、院長兼常博士の不思議な性行と、失楽園に纏わる、様々な風説を伝え聞いていたからであった。
小栗虫太郎 失楽園殺人事件 青空文庫
扨、真積博士に会った劈頭から、法水に失楽園の秘密っぽい空気が触れて来た。
小栗虫太郎 失楽園殺人事件 青空文庫
真積氏は、まず自分より適任であろうといって、失楽園専任の助手杏丸医学士を電話で招き、そうした後に、こんな意外な言葉を口にしたのである。
小栗虫太郎 失楽園殺人事件 青空文庫
作例 · 標準
彼はミルトンの「失楽園」を原典で読み解くために、古典英語の勉強を始めた。
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アダムとエバが禁断の果実を食べたことで楽園を追われる、失楽園の物語はあまりにも有名だ。
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かつての栄光を失った自身の境遇を、彼は皮肉を込めて「現代の失楽園」と称した。
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ウィキペディア

『失楽園』 とは、旧約聖書『創世記』第3章の挿話である。蛇に唆されたアダムとイヴが、神の禁を破って「善悪の知識の木」の実である「禁断の果実」を食べ、最終的にエデンの園を追放されるというもの。楽園喪失、楽園追放ともいう。

出典: 失楽園 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0