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薄明るい

うすあかるい
形容詞
1
標準
faintly light
文例 · 用例
音をたてると私の心が揺れる、目が薄明るい地平線を逐ふ……黒々と山がのぞきかかるばつかりだ――失はれたものはかへつて来ない。
中原中也 山羊の歌 青空文庫
忠一も一旦は悸然としたが、猶其の様子を見届ける為に、倒れたる女を抱え起して、比較的薄明るい門口へ連れ出して見ると、正しく女には相違ないが、もう息は絶えていた。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
」 伝六のささやいた声とともに、ほんのり薄明るい星空下の境内の広庭へ、にょきにょきと黒い姿を現わしたのは、はかま、大小、忍び雪駄の藩士が三人。
のろいのわら人形 右門捕物帖 青空文庫
周囲は恰も塀を囲らせた如き繁みの中で、薄明るい縁の下が好適な舞台になつた。
牧野信一 創作生活にて 青空文庫
しかし日が暮れたといっても、まだ薄明るい、殊に多吉は商売柄、夜道をあるくのは馴れているので、平気で横網の河岸のあたりまで来かかると、向うから二人の男が来るのに逢いました。
蟹のお角 半七捕物帳 青空文庫
まだ薄明るいとはいいながら、日暮れがたに早桶をかつぎ出すのに無提灯はおかしいと、多吉は摺れちがいながらに、その二人の顔を透かして視ると、なんと思ったか二人は俄かにうろたえて、かついでいる早桶を大川へざんぶりと投げ込んで、一目散に引っ返して逃げ出したのです。
蟹のお角 半七捕物帳 青空文庫
夏の日が落ちても、あたりはまだ薄明るい
廻り燈籠 半七捕物帳 青空文庫
薄明るい中を走つて来て、角の街燈に火を入れて行く人もあつた。
島崎藤村 燈火 青空文庫
作例 · 標準
例句