太腹
ふとばら
名詞
標準
belly
文例 · 用例
親が居ないと侮って、ちょいと小遣でもある徒は、除物にして苛めるのを、太腹の勝気でものともせず、愚図々々いうと、まわらぬ舌で、自分が仰向いて見るほどの兄哥に向って、べらぼうめ!
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
体量も二十一貫ずッしりとした太腹で、女長兵衛と称えられた。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
叱るなら叱るでいい、太腹らしく默つて送つて寄こしたのが氣にくはなかつた。
— 太宰治 『猿面冠者』 青空文庫
叱るなら叱るでいい、太腹らしく黙って送って寄こしたのが気にくわなかった。
— 太宰治 『猿面冠者』 青空文庫
かすり疵も負わないから、太腹らしく太平楽をいうのではないんだが、怒りも怨みもしやしません。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
太腹の繁司は、いっそ株式組織にして活動でもレヴューでもやれる劇場にするさと勧めました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
長く白い足で、太腹を蹴ると、馬はいっさんに駆け出した。
— 夏目漱石 『夢十夜』 青空文庫
酒の勢ひで、あまりに世離れた太腹に化し過ぎ、思はぬ悲惨な結果に襲はれるに違ひなかつた。
— 牧野信一 『沼辺より』 青空文庫
作例 · 標準
ビールを飲みすぎたせいで、すっかり太腹になってベルトの穴が足りなくなった。
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相撲取りの立派な太腹を見ると、どれほどの厳しい稽古を積んできたのかが窺える。
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彼はポンと自分の太腹を叩き、「任せておけ」と豪快に笑った。
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