岌々
きゅうきゅう
形容動詞
標準
文例 · 用例
此時や燕の軍の勢、実に岌々乎として将に崩れんとするの危に居れり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
卒に踵を回して急げば、行路の雲間に塞りて、咄々、何等の物か、と先驚かさるる異形の屏風巌、地を抜く何百|丈と見挙る絶頂には、はらはら松も危く立竦み、幹竹割に割放したる断面は、半空より一文字に垂下して、岌々たるその勢、幾ど眺むる眼も留らず。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
仰げば、石磴三百級、岌々として天に朝す。
— 大町桂月 『鹿野山』 青空文庫