諸役
しょやく
名詞
標準
文例 · 用例
其より御國許へ飛脚を飛して、御用の儀これあり、諸役人ども月番の者一名宛殘止まり、其他は恩田杢同道にて急々出府仕るべし、と命じ給ひければ、こはそも如何なる大事の出來つらむと、取るものも取り敢へず、夜に日についで出府したり。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
其時、就中御歳寄の君つと褥を進め給ひ、「御用の趣餘の儀にあらず、其方達も豫て存ずる如く豆州御勝手許不如意につき、此度御改革相成る奉行の儀、我等相談の上にて、杢汝に申付くるぞ、辭退はかまへて無用なり」と嚴に申渡さるれば、並居る老職、諸役人、耳を欹て眼を※れり。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
但老職諸役人は不滿足の色面に露れたり。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
さるからに御老職、諸役人いづれも方某が言に背かざるやう御約束ありたく候」と憚る處も無く申上ぐれば、御年役聞し召し、「道理の言條なり」とてすなはち一同に誓文を徴せらる。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
」「公が病のために引き籠られてからは、将軍家を始、列侯諸役人の見舞が引きも切らぬので、毎日容態書を作つて置いて見せなくてはならなかつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
そしてそれに対する町奉行以下諸役人の処置に平かなることが出来なかつた。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
併し理を以て推せば、これが人世必然の勢だとして旁看するか、町奉行以下諸役人や市中の富豪に進んで救済の法を講ぜさせるか、諸役人を誅し富豪を脅して其|私蓄を散ずるかの三つより外あるまい。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
己は諸役人や富豪が大阪のために謀つてくれようとも信ぜぬ。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫