共同租界
きょうどうそかい
名詞
標準
foreign concession jointly administered by multiple countries (in China; e.g. the Shanghai International Settlement)
文例 · 用例
陳独秀が呉松路通インタナショナル理髪館で変装して上海の共同租界から各国兵の監視をくぐってオランダ船で逃れた当日は、彼は失業工人の一団を率いて特別戒厳令のなかに潜伏していた。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
でも、それと同時にそんな問題は、列国ブルジョアジーの掃溜である共同租界の人々からは、考えて頂かない方が結構な問題でもございますわ。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
事実、各国が腐り出し、蘇生するかの問題の鍵は、この植民地の集合である共同租界の、まだ誰も知らぬ掃溜の底に落ちているにちがいないのだ。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
支那商人が先を争って安全な共同租界へ逃げ込んだ。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
この報至るや、居留邦人は非常に激昴しまして、其の場に於て、決死団を組織し、暴行団員が引上げたと思われる共同租界内のホテル・スーシーを包囲した揚句、遂に窓|硝子を破壊し、団員四名を射殺し、一名を捕虜といたしました。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
この河のこっち側が日本居留民のいる虹口区域で、河の向うが共同租界(旧英租界)とフランス租界である。
— 高見順 『いやな感じ』 青空文庫
道に出ると、「もう大丈夫」 やれやれといったように金原は足をゆるめ、「ここは所轄がちがうんだ」 この道路はエクステンション・ロードと言って、道路だけが共同租界に属しているから、ナイト・クラブとは所轄の警察がちがう。
— 高見順 『いやな感じ』 青空文庫