一盛り
ひとさかり
名詞
標準
temporary prosperity
文例 · 用例
――岡本かの子 春の雷が鳴つてから俄に暖気を増し、さくら一盛り迎へ送りして、今や風光る清明の季に入らうとしてゐる。
— ――何人か良案はないか?―― 『風と裾』 青空文庫
――岡本かの子 春の雷が鳴つてから俄に暖気を増し、さくら一盛り迎へ送りして、今や風光る清明の季に入らうとしてゐる。
— ――何人か良案はないか?―― 『風と裾』 青空文庫
いまだと早速千匹屋へでも卸しさうなものを、彼の川柳が言ふ、(地女は振りもかへらぬ一盛り)それ、意氣の壯なるや、縁日の唐黍は買つて噛つても、内で生つた李なんか食ひはしない。
— 泉鏡太郎 『春着』 青空文庫
吹き矢と並んで煮込みおでん、その前に大福餅、稲荷鮓、などとごった返して、一盛りその景気は大したものでありました。
— 佐竹の原繁昌のはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
夥しい群集に混ってそこを出、買物してから花見小路へ来かかると、夜の通りに一盛りすんだ後の静けさが満ちていた。
— 宮本百合子 『高台寺』 青空文庫
丁度学校が仕舞う頃に成ると、夕飯まで、もう一盛り騒ごうとする子供等が、十五人近くも、その石段の頂上、――彼女の庭のつい横手――に集る。
— 宮本百合子 『われらの家』 青空文庫
楓 「若楓茶色になるも一盛り」――ほんたうにひと盛りですね。
— 芥川龍之介 『新緑の庭』 青空文庫
だが其も一盛りで、坪はひそまり返つたやうな時が來る。
— 釋迢空 『死者の書』 青空文庫
作例 · 標準
昭和の初め頃、この商店街も一盛りあったと祖父が懐息そうに語った。
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彼女の歌手としてのキャリアも、あのヒット曲が出た頃が一盛りだった。
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かつて一盛りを見せた炭鉱の町も、今では廃屋が目立つ寂しい場所だ。
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