表書き
おもてがき
名詞
標準
address (on envelope, etc.)
文例 · 用例
知合いの信者の家に空間があるかもしれないからいっしょに出かけてみようといって、学校から七八町くらいだ、表書きの家は、そこに連れていってくれた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
」「あの放浪者は、今、北海道の、十勝の……先達手紙寄越して、表書きはあんのでがすが。
— 佐左木俊郎 『土竜』 青空文庫
郵便だけは移転通知をして置いたので倉地の手もとに届いたけれども、倉地はその表書きさえ目を通そうとはしなかった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
無論その表書き通りであったら、たやすく開門させることは困難であろうと思われたのに、しかし退屈男は、まるでその制札なぞ歯牙にもかけないといった風でした。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
「ついでにこれを渡してくれんか、この表書きのご仁は、世が世であれば一国のご家老である身分の方、粗そうないように渡して貰いたい」 書状はここで停っていた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
表書きは確かにわたしの名宛てになっているが、筆跡には記憶がない。
— 松本泰 『謎の街』 青空文庫
「姉小路様御用と表書きしてあるよ、誰だって手なんかつけやアしないよ」「なるほどこれはごもっともで」 峠道はたいして嶮しくはなかった。
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫
私はその表書きを読み分けようとして、暗いなかに眼を働かせている時、自分のうしろの方で軽くかさりという音を聴きました。
— 幽霊 『世界怪談名作集』 青空文庫
作例 · 標準
例句