豺狼
さいろう
名詞
標準
wolf
文例 · 用例
估計いて、遠く豺狼の地に竄せられ、朝士之がために寒心す。
— 田中貢太郎 『続黄梁』 青空文庫
視よ、我なんじらを遣すは、羊を豺狼のなかに入るるが如し。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
)ただ狼という文字は悪きかたにのみ用いらるるならいにて、豺狼、虎狼、狼声、狼毒、狼狠、狼顧、中山狼、狼※、狼貪、狼竄、狼藉、狼戻、狼狽、狼疾、狼煙など、めでたきは一つもなき唐山のためし、いとおかし。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
百余年この方は坊主一疋もいなくなり、山神形を易えあるいは豺狼あるいはとなりて行人を驚恐せしむ、故を以て、空荒闃として僧衆なしとある。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
これこそ時代のモラルであるとし、高見順、石川達三、丹羽文雄の新進諸氏の作品は題も「嗚呼いやなことだ」「豺狼」等と銘し、室生犀星氏が悪党の世界へ想念と趣向の遠足を試みている小説等とともに、痛い歯の根を押して見るような痛痒さの病的な味を、読者に迎えられたのであった。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
いわば動物として最も微妙なる知能を有する者、または才能によりて力の足らぬところを、武器をもって補い、豺狼虎豹も遠く及ばぬ力を逞しゅうするさまをいいあらわしたものであろう。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
して、長崎屋は、あの豺狼に似た根性を以て、当然、ごく最近、今度はあべこべに広海屋に噛みつくであろう。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
一|山の豺狼麋鹿畏れ従はぬものとてなかりしかば、虎はますます猛威を逞うして、自ら金眸大王と名乗り、数多の獣類を眼下に見下して、一山|万獣の君とはなりけり。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
作例 · 標準
森の奥深くには、豺狼の群れが生息していると言われる。
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伝説の英雄は、恐ろしい豺狼と戦い、村を守った。
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豺狼の遠吠えが、夜の闇に響き渡った。
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標準
rapacious person
作例 · 標準
彼は豺狼のような男で、他人の利益をむさぼり取ろうとする。
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あの政治家は豺狼のようだ、と国民は批判した。
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「気をつけろ、あの会社の社長は豺狼だ。油断するな。」
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