のそり
のそり
副詞副詞-と
標準
moving slowly (and dull-wittedly)
文例 · 用例
外へ出て見ると月は高い、槍ヶ岳は大海から頭をのそりと出す烏帽子岩のようで、雪の白条は岩の上へ鴎が糞を落したようだ、自分は恍惚として、今山の巓に立っているのか、波の寄る渚を歩いているのかと、惑った、夜の自然は一切を平等にして、山とか海とかに仮現する異性を失わせる。
— 小島烏水 『奥常念岳の絶巓に立つ記』 青空文庫
脱穀小屋の庇の下に、貯蔵庫から玉蜀黍のそりを牽いて来た二|疋の馬が、首を垂れてだまって立って居ました。
— 宮沢賢治 『耕耘部の時計』 青空文庫
今までじっと立っていた馬は、この時|一緒に頸をあげ、いかにもきれいに歩調を踏んで、厩の方へ歩き出し、空のそりはひとりでに馬について雪を滑って行きました。
— 宮沢賢治 『耕耘部の時計』 青空文庫
「あいつは昨日、木炭のそりを押して行った。
— 宮沢賢治 『水仙月の四日』 青空文庫
獅子はだまって受けとって脇にはさんでのそりのそりとこんどは自分が見まはりに出ました。
— 宮沢賢治 『月夜のけだもの』 青空文庫
今までじっと立ってゐた馬は、この時一緒に頸をあげ、いかにもきれいに歩調を踏んで、厩の方へ歩き出し、空のそりはひとりでに馬について雪を滑って行きました。
— 宮沢賢治 『耕耘部の時計』 青空文庫
』 この時、のそり挨拶なしに土間に現われたのが二十四、五の、小づくりな色の浅ぐろい、目元の優しい男。
— 国木田独歩 『郊外』 青空文庫
その乞食の人はどんなことがあっても駆けるということをしないで、ぼろを引きずったまま、のそりのそりと歩いていたから、それにとらえられる気づかいはなかったけれども、遠くの方からぼくたちのにげるのを見ながら、牛のような声でおどかすことがあった。
— 有島武郎 『火事とポチ』 青空文庫
作例 · 標準
大きな熊が森の中から、のそりと姿を現した。
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彼はいつも返事が遅く、のそりとした動作なので、急ぎの仕事には向かない。
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老犬がのそりのそりと庭を横切っていく。
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