諸本
しょほん
名詞
標準
文例 · 用例
すなわち池田亀鑑氏の調査によれば、ここの本文が「ひゝ」とあるのは上田秋成の校本だけであって、中村秋香の『落窪物語大成』には「ひう」とあり、伝|真淵自筆本には「ひと」とあり、更に九条家旧蔵本、真淵校本、千蔭校本その他の諸本には皆「いう」となっている。
— 橋本進吉 『駒のいななき』 青空文庫
訪古志に懐仙楼蔵と記する諸本が、皆|曲直瀬の所蔵であることは明である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
此世数は京水本に従つて記し、復た諸本の異同を問はない。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
その二百二十四 錦橋初代池田瑞仙は、系図諸本及|書上に拠るに、寛保二年壬戌に怙を喪つた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
後記この合戦記を作るに際して、 『余呉床合戦覚書』及び『別本余呉床合戦覚書』上下を主たる参考本とし、諸本によっては人名の多少異るものがあるが今は総てこの覚書に従った。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫
毎本所載の三分一は他本に全く見えず、いずれも梵語で筆せられしは仏在世より後なれど、この物語は仏在世既にあまねく俗間に歌われ種々の増補と改竄を受けたのだから、和漢の所伝が現在インドの諸本と異処多きはそのはずだ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
小諸本町の裏手に馬場裏というところがあります。
— 島崎藤村 『力餅』 青空文庫
余が見たる諸本の中にては、大體に於て元槧明修本、最も正しきを覺えたり。
— 内藤湖南 『卑彌呼考』 青空文庫