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名詞
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標準
文例 · 用例
」と、かすれた声で精一ぱいに叫びながら、ついに磔台に昇り、釣り上げられてゆく友の両足に、りついた。
太宰治 走れメロス 青空文庫
酒の無い夜は、塩せんべいをりながら探偵小説を読むのが、幽かに楽しかった。
太宰治 東京八景 青空文庫
」さうして、また、かりりと蟹の脚をつて、「鎌倉へ来たのが間違ひでした。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
貴下は御自分の貧寒の事や、吝嗇の事や、さもしい夫婦|喧嘩、下品な御病気、それから容貌のずいぶん醜い事や、身なりの汚い事、蛸の脚なんかをって焼酎を飲んで、あばれて、地べたに寝る事、借金だらけ、その他たくさん不名誉な、きたならしい事ばかり、少しも飾らずに告白なさいます。
太宰治 青空文庫
明治座前で停ると少女は果して降りて行く、そのあとから自分も降りながら背後から見ると、束ねた断髪の先端が不揃いに鼠でもったような形になっているのが妙に眼について印象に残った。
寺田寅彦 初冬の日記から 青空文庫
それをがつがつとると、ほんとうに胸が清々した。
織田作之助 秋深き 青空文庫
松魚の刺身のつまに生のにんにくをかりかりじっているのを見て驚歎した自分は、自宅や親類の人達がどうしてにんにくを喰わないかと思って母に聞いたら、あれを食うと便所が臭くなるからいけないと云うことであった。
寺田寅彦 重兵衛さんの一家 青空文庫
見向きもしないで、山伏は挫折つた其の己が片脛を鷲掴みに、片手で踵が穿いた板草鞋を※り棄てると、横銜へに、ばり/\とる…… 鮮血の、唇を滴々と伝ふを視て、武士と屑屋は一のめりに突伏した。
泉鏡花 妖魔の辻占 青空文庫