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来其

きその
名詞
1
標準
文例 · 用例
歴史を繰返して見よ、戦勝の結果却つて亡国の非を招きし国は、古来其実例に乏しからず、戦勝つて士気大いに奮ひ、駿々として驚くべき勃興発展を為す国あり。
押川春浪 警戒すべき日本 青空文庫
来其頃は非常に何かが厳重で、何でも復習を了らないうちは一寸も遊ばせないという家の掟でしたから、毎日々々朝暗いうちに起きて、蝋燭を小さな本箱兼見台といったような箱の上に立てて、大声を揚げて復読をして仕舞いました。
幸田露伴 少年時代 青空文庫
来其の村では今に至るまで狸は獲らないことになっている。
田中貢太郎 狸と俳人 青空文庫
」と、突然赤い顔をして、途方もないことを口走つたので自分は吃驚して、それ以来其方ばかりではなく、彼の書斎の異様な飾りつけにも成るべく好奇の眼を放たないやうに努めた。
牧野信一 夏ちかきころ 青空文庫
しかしながら貞徳以来其人々の風体ありて、宗因まで俳諧を唱来れり。
芥川龍之介 芭蕉雑記 青空文庫
力を強調するためには、片手の方が効果的だと云つて、それ以来其の芝居は片手で家を持上げる様になつたと云ふことであります。
岸田國士 日本演劇の特質 青空文庫
然れども神話は元来其性質に於て、甚多面的なるが故に、予め若干の名目を立てて、個々の神話を悉く、其所属に従いて、分類せんことは、到底不可能のことなり。
高木敏雄 比較神話学 青空文庫
然し從來其※ことは滅多になく、別段に認むべき弊害が伴ふのでもないのであつた。
長塚節 青空文庫