裳階
もこし異読 しょうかい
名詞
標準
pent roof (below the true roof of a pagoda, etc.)
文例 · 用例
諸君も既に御承知の事と思うが、私の見た所では塔の高さは約三尺|彼の大和薬師寺の東塔を模したと云われ、三重であるが所謂裳階を有するので、一寸見ると六階に見える。
— 甲賀三郎 『真珠塔の秘密』 青空文庫
そうしてこれらの色彩の最下層には、裳階の板屋根の灰色と、その下に微妙な濃淡を示す櫺子の薄褐灰色と、それを極度に明快に仕切っている白壁の色とがある。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
「留守ごとに牡丹餅でもこしらえて食うかいの。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
……偽せ札でもこしらえんけりゃ追っつかんや。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
しかし、どれもこれも役立つようなものは一つもこしらえない。
— 黒島傳治 『自画像』 青空文庫
なに、情夫でもこしらえたとかいうような浮いたお話なら、おっしゃる通り、わたくしも大抵のことは大目に見て居りますけれども、どうもそれがまことに困りますので……。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
この花は黒朱子ででもこしらえた変わり型のコップのように見えますが、その黒いのは、たとえば葡萄酒が黒く見えると同じです。
— 宮沢賢治 『おきなぐさ』 青空文庫
「春着でも仕着でもこしらえてやるがいいじゃあねえか」「だから、その、なんとか片棒かついでお貰い申したいので……」「ありがたい役だな。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
五重塔の裳階は、その美しい姿をより際立たせている。
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裳階があることで、建物の重厚感が増している。
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奈良の古刹には、趣のある裳階を持つ建築物が多い。
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