我が物顔
わがものがお
形容動詞名詞
標準
looking or acting as if one owned the place
文例 · 用例
もう干潮に近い比で、海苔しびを立てた洲が一面にあらわれておりましたが、その日は干潟へおりて、海苔や貝を採る者も一人もないので、白い鴎が我が物顔に遊んでおりました。
— 田中貢太郎 『尼になった老婆』 青空文庫
我が物顔で小道をふんぞり歩き、堂々と呼び鈴を響かせるのであった。
— THE ADVENTURE OF THE DANCING MEN 『踊る人形』 青空文庫
お身たちは誰に許されて我が物顔に振舞うぞ。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
今でこそ写楽々々と猫も杓子も我が物顔に感嘆するが、外国人が折紙を附けるまでは日本人はかなりな浮世絵好きでも写楽の写の字も知らなかったものだ。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
現に殿がお引き籠りの後は、かのお人がなにもかも一人で取り仕切って、殿上を我が物顔に押し廻していらるるとやら。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
日頃からややもすれば兄を凌ごうとする頼長めが、おれの引き籠っているのを幸いに、冠をのけぞらして殿上を我が物顔にのさばり歩く。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
集会への参加呼びかけや公認のクラブでもないのに我が物顔に活動を続けるうたの会への非難、そして自作の詩などにまじって、自らの言葉や行動、日常の一つ一つを検討しようとする発言が現われる。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
拝むもの拝まるゝもの二つなき唯一体の御仏の堂 晶子さんといふ人は矜恃の高い人であつたから、人の感情を真似たり、共通の思想を我が物顔に取り入れたりはしなかつた。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
作例 · 標準
新入社員のくせに、彼は我が物顔でオフィスを歩き回っている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
公園は公共の場所なのだから、我が物顔で場所を占領するのはやめるべきだ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
彼はどこへ行っても、すぐに我が物顔で振る舞うので少し驚いてしまう。
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