雲をつかむ
くもをつかむ
表現動詞-五段-マ行
標準
to not have a clear picture of the situation
文例 · 用例
」「私にはまだ雲をつかむようだ。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
雲をつかむ尋ね物というが、これは空を飛ぶ尋ねものである。
— 鷹のゆくえ 『半七捕物帳』 青空文庫
もともと子供の玩具同様のものであるから、どこで買ったか殆ど雲をつかむような尋ね物であったが、田舎の人は詰まらないものを買うにも、とかく暖簾の古い店をえらむ癖があるのを知っているので、かれは先ず馬喰町の近所で最も名高い小間物屋に眼をつけて、案外に安々とその手がかりを探り出すことが出来たのであった。
— 雪達磨 『半七捕物帳』 青空文庫
わたしは、そこで様々なる余技を考へるにつけ、今更途方に暮れて、不図これらの師匠からのことに思ひ及んで見たが、それらの何れをとりあげて見ても、まるで雲をつかむようであり謂然とするばかりであつた。
— 牧野信一 『気狂ひ師匠』 青空文庫
市九郎をただ一度さえ見たこともない実之助にとっては、それは雲をつかむがごときおぼつかなき捜索であった。
— 菊池寛 『恩讐の彼方に』 青空文庫
すでにふたりの子どもをかぎ出すことからして難事なところへ、行った先散った先が雲をつかむような八百八町とすれば、じつに難事中の難事でした。
— 死人ぶろ 『右門捕物帖』 青空文庫
道々僕は、先生の渡された暗号――無論僕ははじめそれを暗号だと思った――を、色々に考えて解こうとしたが、まるで雲をつかむようだった。
— 小酒井不木 『闘争』 青空文庫
彼等は緊張した、しかし何処か雲をつかむやうな、淡い空虚を感じながら、とにかく持場々々へ出動しなければならなかつた。
— 徳田秋聲 『フアイヤ・ガン』 青空文庫
作例 · 標準
具体的なデータがないまま事業計画を立てるのは、まるで雲をつかむような話で現実味がない。
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犯人の遺留品が全く見つからず、捜査は雲をつかむような困難な状況に陥っている。
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抽象的な概念ばかりの哲学書を読んでいると、雲をつかむようなもどかしさを感じることがある。
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