苦杯
くはい
名詞
標準
bitter cup
文例 · 用例
それでは、いつか必ず、幻滅の苦杯を嘗めるわけだ。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
もちろん僕は大いに謹聴すると誓ったが、これから思うと、その事件において帆村は、よほど、にがにがしい苦杯を嘗めたものらしい。
— 海野十三 『暗号数字』 青空文庫
私は飲む、浴びるほど酒を呷る、それはひつきよう空虚の苦杯なのだ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
ああ、どんなに私が圧制や迫害を忍んで来たことでしょう、どんな苦杯を嘗めて来たでしょう!
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
もし彼が何らかの意味で、現実という愚劣|極まればこそ最も重要な沃土の意義をこの世に感じているものなら、今突如として湧き上ったこの胸を刺す諷刺の前で必ず苦杯を舐めているにちがいない。
— 横光利一 『厨房日記』 青空文庫
そのために、過去の四百レースでいつも苦杯をなめていながら。
— 世界新記録病 『安吾巷談』 青空文庫
己が受けた運命の苦杯を飲み干すことは、「あきらめ」という心境に至ればだれにでもできる。
— 永井隆 『この子を残して』 青空文庫
しかし大いなる歓びをもって苦杯を飲み干すことは、あきらめだけではできない。
— 永井隆 『この子を残して』 青空文庫
作例 · 標準
試合に敗れ、選手たちは苦杯を喫した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
人生には苦杯をなめる時もあるが、それが人を強くする。
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長年の努力も実らず、彼は大きな苦杯を味わった。
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