冥々のうち
めいめいのうち
表現
標準
unawares
文例 · 用例
しかし事実上彼らはパノラマ的のものをかいて平気でいるところをもって見ると公然と無筋を標榜せぬまでも冥々のうちにこう云う約束を遵奉していると見ても差支なかろう。
— 夏目漱石 『写生文』 青空文庫
始めから相談して、こう見ようじゃありませんかと、規約の束縛を冥々のうちに受けている。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
出せなければ楽しむ訳に参らんからやむをえずこの過程を冥々のうちにあるいは理論的に覚え込むのであります。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
だから長谷川君についても別段に鮮明な予想は持っていなかったのであるけれども、冥々のうちに、漠然とわが脳中に、長谷川君として迎えるあるものが存在していたと見えて、長谷川君という名を聞くや否やおやと思った。
— 夏目漱石 『長谷川君と余』 青空文庫
須永がどこの何人と結婚しようと、千代子がどこの何人に片づこうと、それは敬太郎の関係するところではなかったが、この二人の運命が、それほど容易く右左へ未練なく離れ離れになり得るものか、または自分の想像した通り幻しに似た糸のようなものが、二人にも見えない縁となって、彼らを冥々のうちに繋ぎ合せているものか。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
これは公けにこそ明言しないが、向うでも腹の底で正式に認めるし、僕も冥々のうちに彼女から僕の権利として要求していた事実である。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
鶴見はこれまで重荷にしていた痛苦がこの代衆生苦の御念願によって、冥々のうちにあっていつの間にか救われているのだろうと思う。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
私達にとって何よりも興味ぶかいのは、右のような分析が、この文章の冒頭に述べた「聖チェーホフの雰囲気」を時として押しひらいて、冥々のうちに作家チェーホフを支え導いていた端倪すべからざる芸術的|叡知の存在を明かすとともに、この叡智の発動形式の一端に私達を触れさせて呉れることである。
— 神西清 『チェーホフの短篇に就いて』 青空文庫
作例 · 標準
冥々のうちに、季節はすっかり移り変わっていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は冥々のうちに、計画が変更されていることに気づかなかった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
冥々のうちに時間が過ぎ、気がつけばもう夜だった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash