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犬釘

いぬくぎ
名詞
1
標準
spike
文例 · 用例
善世が夏草をかきわけながら谷のなぞえを這いあがってきて、ややしばらくの間、階隠の下にうずくまっていたが、すらすらと細殿へ入りこむと、ふところから大きな犬釘と金鎚をだし、あおのけに倒れている泰文の眉間に釘をまっすぐにおっ立て、頃合をはかって、「鯰め」 と一気に打ちこんだ。
久生十蘭 無月物語 青空文庫
泰文はものすごい呻き声をあげ、それこそ化けそこねた大鯰のように手足を尾鰭のようにバタバタさせながらのたうちまわっていたが、つづいてもう一本、咽喉もとにうちこまれた犬釘で、すっかりおとなしくなってしまった。
久生十蘭 無月物語 青空文庫
そうすると、凍上を未だ起さない部分にわたって、犬釘を抜いてレールを枕木から離し、レールと枕木との間に、適当な厚さの挟木を入れて凹凸をならし、又犬釘で打ちつけて置く。
中谷宇吉郎 凍上の話 青空文庫
冬中の人件費と、犬釘を何度となく打ち換える為による枕木の寿命の短縮と、挟木その他の資材という風に算え上げると、凍上の被害は案外大きい額に上る。
中谷宇吉郎 凍上の話 青空文庫
ながいあいだ階隠の下にうずくまっていたが、そのうちにすらすらと細殿に上りこむと、ふところから大きな犬釘をだし、あおのけに倒れている泰文の眉間にまっすぐにおっ立て、頃合をはかって、「鯰め」と一気に金槌で打ちこんだ。
久生十蘭 無月物語 青空文庫
泰文はものすごい呻き声をあげ、それこそ、化けそこねた大鯰のように手足を尾鰭にしてバタバタとのたうちまわっていたが、つづいてもう一本、咽喉もとにうちこまれた犬釘で、すっかりおとなしくなってしまった。
久生十蘭 無月物語 青空文庫
作例 · 標準
古い鉄道の枕木には、大きな犬釘がしっかりと打ち込まれている。
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線路の保守作業員が、緩んだ犬釘を打ち直していた。
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博物館で展示されている昔の犬釘は、今のものとは形が少し違っていた。
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ウィキペディア

犬釘 とは、鉄道のレールを枕木に固定するレール締結装置の一種で、鉄道の黎明期から長きに渡って使われている、専用の釘である。

出典: 犬釘 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0