応御
おうご
名詞
標準
文例 · 用例
別に腹案もないからと一応御断りしたが、何でもいいから書けといわれる。
— 寺田寅彦 『科学に志す人へ』 青空文庫
電車の中で「採用致し度く、ついては一応御面談の儀もあり――」と薄い青色のインクで走り書きしたハガキを何度もふところから取出してみた。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
其時将軍の扈従の臣の内藤|外記が支え立てして、御主人役に一応御試み候え、と云った。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
然し着京の当時君に御依頼をした事もあるから、無断では宜しくあるまいと思つて、一応御相談をすると云ふ意味が後に書いてあつた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
学位記は再応御手|許まで御返付致します。
— 夏目漱石 『博士問題の成行』 青空文庫
然し着京の当時君に御依頼をした事もあるから、無断では宜しくあるまいと思って、一応御相談をすると云う意味が後に書いてあった。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
敬太郎はこの際取次の風采を想望するほどの物数奇もなく、全く漫然と立っていただけであるが、それでも絣の羽織を着た書生か、双子の綿入を着た下女が、一応御辞儀をして彼の名刺を受取る事とのみ期待していたのに、今戸を半分開けて彼の前に立ったのは、思いも寄らぬ立派な服装をした老紳士であった。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
一応御一しよにことわつて見ようぢやありませんか。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫