螺子釘
ねじくぎ
名詞
標準
文例 · 用例
このベッドの足の方のネジクギが一本ぬけてガタクリしているのよ、三本足の驢馬にのって山坂を下りる夢でも見なければいいけれど。
— 一九四四年(昭和十九年) 『獄中への手紙』 青空文庫
手錠式の真鍮の輪で、鼻にとおしてネジクギでしめる。
— ――北海道初行脚―― 『望郷』 青空文庫
まず、ポケットから、たくさんのネジクギを出して、大トランクの息ぬきの穴へ、それを、ひとつ、ひとつねじこみ、すっかり、息がかよわないようにしてしまいました。
— 江戸川乱歩 『妖人ゴング』 青空文庫
それは、息ぬきの穴に、ネジクギをさす音だったのですが、小林君には、そこまではわかりません。
— 江戸川乱歩 『妖人ゴング』 青空文庫
いくらネジクギでとめても、どこかに、かすかなすきまがあるので、そこから水がしみこんできたのです。
— 江戸川乱歩 『妖人ゴング』 青空文庫
あの金庫のことは、ネジ釘一本だって調をつけてあったんだ。
— 海野十三 『地中魔』 青空文庫
この四角の棒に丸い握りの部分をはめて、ネジ釘でとめてある。
— 江戸川乱歩 『探偵小説の「謎」』 青空文庫
目的を達したら、針金をうまく引っぱって、心棒を元の通りに引き出し、握りをネジ釘でとめて、指紋を拭いて立ち去るという順序である。
— 江戸川乱歩 『探偵小説の「謎」』 青空文庫