当て言
あてこと
名詞
標準
snide remark
文例 · 用例
源吉とやら、みずからは、とあの姫様が、言いそうもないからね」「罰があたらあ、あてこともない」「でも、あなたやあ、ときたらどうする」「正直なところ、わっしは遁げるよ」「足下もか」「え、君は」「私も遁げるよ」と目を合わせつ。
— 泉鏡花 『外科室』 青空文庫
頭髪あたかも銀のごとく、額|兀げて、髯まだらに、いと厳めしき面構の一癖あるべく見えけるが、のぶとき声にてお通を呵り、「夜|夜中あてこともねえ駄目なこッた、断念さっせい。
— 泉鏡花 『琵琶伝』 青空文庫
」 と言懸けて、頷く小宮山の顔を見て、てかてかとした天窓を掻き、「かような頭を致しまして、あてこともない、化物|沙汰を申上げまするばかりか、譫言の薬にもなりませんというは、誠に早やもっての外でござりますが、自慢にも何にもなりません、生得大の臆病で、引窓がぱたりといっても箒が仆れても怖な喫驚。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
あてこともねえ、どうじゃ、切ないかい、どこぞ痛みはせぬか、お肚は苦しゅうないか。
— 泉鏡花 『葛飾砂子』 青空文庫
あてことのはづれてばかり麦の秋阿波は暮春、土佐は首夏……暮春、首夏、まだげんげ田の残りけり □徳島の林さんは、角藤定憲を語つて、空想を現実化した。
— 久保田万太郎 『にはかへんろ記』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は機嫌が悪いと、周囲の人にちくりと棘のある当て言を投げつける癖がある。
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「そんなに暇なら手伝ってほしいわ」という彼女の独り言は、明らかに私への当て言だった。
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本心は別のところにあるのだろうが、彼の当て言まじりの物言いは周囲を不快にさせる。
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部長の挨拶は一見和やかだったが、その端々に部下への痛烈な当て言が込められていた。
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標準
indirect expression
作例 · 標準
彼の発言は単なる一般論を装っていたが、実際は特定の派閥に対する痛烈な当て言であった。
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直接的な非難は避けつつも、彼女は会議の席で担当者に向けた当て言をチクリと言ってのけた。
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誰に対する当て言なのかは明白で、発言の直後に室内には気まずい沈黙が流れた。
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面と向かって文句を言う度胸がないからといって、あのような当て言ばかり並べるのは卑怯だ。
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