道ならぬ恋
みちならぬこい
表現名詞
標準
illicit love affair
文例 · 用例
凡てがまた美しい因襲の範囲内に於てかかる道ならぬ恋の破滅は無論其の当初から覚悟して居らなければならなかつたのです。
— 北原白秋 『わが敬愛する人々に』 青空文庫
彼は自分のもとに身を寄せている侍従という公家女房を使いとして、道ならぬ恋の桟橋をわたそうと幾たびか試みたが、塩冶の妻は見向きもしなかった。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
もう一つには、もともと、この事件は自分が発頭人ともいうべきであって、塩冶の内室の世にたぐいなき艶色を自分がうかうかと吹聴したればこそ、師直の胸に道ならぬ恋の種を播いたので、下世話にいう「無い子に知恵をつけた」その責任は自分にもある。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
兼好の議論からいえば、それはあくまでも徹底的であるかも知れないが、道ならぬ恋を押し通そうとして其の夫をほろぼす――それは余りに非道であるとかれは思った。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
○某大汽船会社船中の大怪事事務長と婦人船客との道ならぬ恋――船客は木部孤※の先妻 こういう大業な標題がまず葉子の目を小痛く射つけた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
傾城買の所作は日本無双と云われた御身様じゃが、道ならぬ恋のいきかたは、又格別の御思案がござりましょうなハハハハ」と、巧な追従笑いに語尾を濁した。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
が、それかと云って、藤十郎は、自分で口に出して云った通、道ならぬ恋をした覚はさらさらなかったのである。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
傾城買の所作は、日本無類の御身様じゃが、道ならぬ恋のいきかたは、また格別の御趣向がござりましょうな。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
作例 · 標準
小説のテーマとして道ならぬ恋が描かれることは珍しくない。
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ドラマの中では、道ならぬ恋に落ちた男女の葛藤がリアルに表現されている。
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道ならぬ恋の末に待っていたのは、家族全員を巻き込む悲劇だった。
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