糸問屋
いとどんや
名詞
標準
文例 · 用例
私の家は右隣りが糸問屋の近与の奥蔵、左側は通りぬけの露路で、背中は庭の塀の外に井戸があり、露路を背にした大門通り向きの幾軒かの家の、雇人たちのかなり広くとった共同便所があり、それを越して表通りの足袋問屋と裏合せになっていた。
— 町の構成 『旧聞日本橋』 青空文庫
」 2 ×市、生糸問屋、綿井|茂一、四〇歳、H飛行場迄 ×市、R銀行頭取、秀岡|清五郎、六三歳、K飛行場(Hの次のエア・ポオト)迄 ――出発飛行場Dの、乗客名簿には、その朝の乗客二名に就ては、以上のように記録されてあったのだ。
— 大庭武年 『旅客機事件』 青空文庫
あの薬師様の裏通りで、糸問屋の持長屋に住んでおりまする」「お屋敷の往き帰りに――というたが、武家奉公か」「榊原様のお奥へ、お針子に通っておりますので」「親は、浪人者か」「父親はもう……」「うむ、病んだといったな」「はい。
— 吉川英治 『柳生月影抄』 青空文庫