岬端
こうたん
名詞
標準
文例 · 用例
千歳という岬端の村で半日くらい観測した時は、土地の豪家で昼食を食わしてもらった。
— 寺田寅彦 『夏』 青空文庫
岬端から遠く沖の方へ一体に黒ずんだ海面には、浪の穂尖が白く風に散つて絣模様に見えた。
— 加能作次郎 『厄年』 青空文庫
その三浦半島の岬端から三四里手前に湾入した海浜に私はいま移り住んでゐるのである。
— 若山牧水 『岬の端』 青空文庫
なるほど、この電線はこの岬端にある剣崎灯台(土地では松輪の灯台と呼んでゐる)に懸つてゐるものであつたのだ。
— 若山牧水 『岬の端』 青空文庫
琵琶湖はまた鳰の海ともいひ、その名の如く琵琶に似て、瀬田、膳所、大津などの湖尻から三里ばかり北に入つてゆく間は東西の幅も一里位のもので、それが野洲河口の長沙と堅田の岬端とで狹められてゐる邊は約半里くらゐのものかも知れぬ。
— 琵琶湖めぐり 『湖光島影』 青空文庫
釧路川と太平洋に挾まれた半島の岬端で、東面すれば太平洋、西面すれば釧路湾、釧路川、釧路町を眼下に見て、当面には海と平行して長く延いた丘の上、水色に冴えた秋の朝空に間隔てゝ二つ列んだ雄阿寒、雌阿寒の秀色を眺める。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
釧路川と太平洋に挾まれた半島の岬端で、東面すれば太平洋、西面すれば釧路灣、釧路川、釧路町を眼下に見て、當面には海と平行して長く延いた丘の上、水色に冴えた秋の朝空に間隔てゝ二つ列むだ雄阿寒、雌阿寒の秀色を眺める。
— 徳冨蘆花 『熊の足跡』 青空文庫
かくして同日午後六時、まさしく欧州最北の岬端ノールカップに着す。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫