ぽつぽつ
ぽつぽつ
副詞
標準
文例 · 用例
一、二月もたって近辺にぽつぽつバラックが建ち並ぶようになった頃に、思い出して行ってみたが、その店はまだ焼跡のままであった。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
その絵の景色には、普通日本人の頭にある京都というものは少しも出ていなくて、例えばチベットかトルキスタンあたりのどこかにありそうな、荒涼な、陰惨な、そして乾き切った土地の高みの一角に、「屋根のある棺柩」とでも云いたいような建物がぽつぽつ並んでいる。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
塔の沢あたりからはぽつぽつ桜が見え出した。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
それでも帰るとから水の色に関する実験をぽつぽつ始めた。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
夜がふけるとともにお客がぽつぽつ見えはじめた。
— 太宰治 『断崖の錯覚』 青空文庫
蟹の子供らもぽつぽつぽつとつゞけて五六粒泡を吐きました。
— 宮沢賢治 『やまなし』 青空文庫
まあ、考え出しながら、ぽつぽつお話をしましょう」 天保十二年の三月二十八日から浅草観音の開帳が始まった。
— 大阪屋花鳥 『半七捕物帳』 青空文庫
ぽつぽつ父親の噂を始めた。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫