由縁
ゆえん
名詞頻度ランク #21883 · 青空 170 例
標準
acquaintance
文例 · 用例
其方も早くに二親とも世をさりしとか、我れも母なりし人の顏はしらで、育ちしは父上の手一つなれば、戀しさなつかしさは又一倍におぼゆるぞかし、平常はともあれ由縁ある日はこと更におもひ出されて、まぎらさんとても氣のまぎれぬは今日なり。
— 一葉 『暗夜』 青空文庫
此日、本線に合して仙台をすぐる頃から、町はもとより、野の末の一|軒家、麓の孤屋の軒に背戸に、垣に今年竹の真青なのに、五|色の短冊、七|彩の糸を結んで掛けたのを沁々と床しく見た、前刻の今で、桔梗は星の紫の由縁であらう。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
「そんなに慮えることはないじゃないか」「しかし、縁も由縁もないものに……」「縁というものも始めは他人どうし。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
もっとも「女郎花由縁助刀」という丸本にはなっているが、芝居や講談の方には採用されず、したがってあまりに知られていないらしい。
— 岡本綺堂 『かたき討雑感』 青空文庫
」と、忠一は首肯いて、「五個の庄の住民は何れも平家に由縁の者で、彼等は久しく都の空気を呼吸していた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
こう云えば、まず大抵は想像が付くでしょうが、長崎の祭りを恋しがった全真という納所は、お鎌の夫婦に由縁のある者で、実はお鎌の甥にあたるんです。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
」「知りません」「この土地は小野の小町の出生地の由縁から、代々一人はきつと美しい女の子が生れるんですつて。
— 岡本かの子 『小町の芍薬』 青空文庫
由縁なき人とはわれかと、姫の手首とりてさゝやくに、暫しあらぬ方打ち目守りてありしが、その面には憂の影消え去りて、微笑の波起りぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
作例 · 標準
彼とは、仕事を通じて由縁ができた。
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その古い寺院には、歴史上の人物との由縁があるという。
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彼女は、意外な人物との由縁から、このプロジェクトに参加することになった。
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