雨気
あまけ異読 うき
名詞
標準
signs of rain
文例 · 用例
暁を思わせるうす紅色で、雨気を含んだ虚空に、浸み透るように、暈して描かれた自分たちの印画は、この大なる空間を跨いで、谷間へと消え落ちた。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
見損じて下さいますな」 雨気が除かれたかして星が中天に燦めき出した。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
空は凝って青く澄み、大陸のような雲が少し雨気で色を濁しながらゆるゆる移って行く。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
三 簑虫 八月のある日、空は鼠色に曇って雨気を帯びた風の涼しい昼過ぎであった。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
雨気が浸通つて、友染が濡れもしさうだつたからである。
— 泉鏡太郎 『銀鼎』 青空文庫
晴れたる日の夕暮など多く見ゆるなるが、雨気を含むものにや。
— 幸田露伴 『雲のいろ/\』 青空文庫
こういう天候で、もし降雨を伴なわないと全国的に火事や山火事の頻度が多くなるのであるが、この日は幸いに雨気雪気が勝っていたために本州四国九州いずれも無事であった。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
飛び石のそばに突兀としてそびえた楠の木のこずえに雨気を帯びた大きな星が一ついつもいつもかかっていたような気がするが、それも全くもう夢のような記憶である。
— 寺田寅彦 『庭の追憶』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日雨気について考えている。
雨気という言葉は日本語で重要だ。
彼は雨気の意味を理解している。
この文には雨気が含まれている。