放れ馬
はなれうま
名詞
標準
文例 · 用例
「放れ馬だよ、そら前町を、放れ馬だよ、五匹だ。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
放れ馬には相違ない。
— 泉鏡太郎 『十六夜』 青空文庫
と、この辺りも避難の人々で、相当混雑を呈してい、放れ馬も時々走って来た。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
宿は火事と放れ馬とで、あの通りに混乱し、人々いずれも苦しんで居られる。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
こいつは驚いたな、タカが一匹の放れ馬のために、危ねえ!
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
ある農夫は、一匹の放れ馬が走つて来るので、鬣をつかまへて止めやうとすると、飛び上るほど手が痛かつた。
— 岸田國士 『ブルタアニュの伝説より』 青空文庫
ことに教育課長が引っ懸っているカフェー・アブナイの梅子というのは、鼻毛で放れ馬を繋ぐとまで言われている妖婦なんじゃ」「困ったものに引っ懸ったもんじゃなア、お花――(安治川はお花に向いて)――お前、カフェー・アブナイの梅子と課長さんとの関係を知っておって、今夜あんなことを言うたのか?
— 賀川豊彦 『空中征服』 青空文庫
するとどこかで馬のいななくような声が聞こえたと思うと、放れ馬が行く手に走り出て道のまん中にたちふさがって鳴きました。
— ストリンドベルヒ August Strindberg 『真夏の夢』 青空文庫