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謎い

なぞい
形容詞
1
標準
mystifying
文例 · 用例
謂はば芸術とは「樵夫山を見ず」のその樵夫にして、而も山のことを語れば何かと面白く語れることにて、「あれが『山(名辞)』であの山はこの山よりどうだ」なぞいふことが謂はば生活である。
中原中也 芸術論覚え書 青空文庫
見るとそれは蠅取り茸、紅茸、草鞋茸、馬糞茸、狐の火ともし、狐の茶袋なぞいう毒茸の連中でした。
夢野久作 きのこ会議 青空文庫
物を運び、物を操り、作り、投げ、又は受取る……なぞいう稼働者の態度を。
夢野久作 「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能 青空文庫
十年二十年巴里に子を置き違い画かきにするなぞいう野心の親とは私は違う。
岡本かの子 オペラの辻 青空文庫
そこの袋戸棚から竈の下とその向う側、洗面所の上下の袋戸、物置の炭俵や漬物桶の間、湯殿と台所との間の壁の厚さ、女中部屋の空っぽの押入れ、天井裏にかけた提灯箱なぞいうものを、妻木君は如何にも慣れた手付きで調べて見せたが何一つ怪しいところはなかった。
夢野久作 あやかしの鼓 青空文庫
私達夫婦はこの上もない不幸者だとか何とか、あれほど村中の人々に愚痴を並べまわっていた老夫婦は、そうした悩みを一知が来ると同時に忘れてしまったらしく、一家の経済の足しにならないような養子は、養子としての資格が無い……なぞいう事を公々然と一知の親類の前で宣言した。
夢野久作 巡査辞職 青空文庫
……と思う間もなく今度は相場師になって身を立てるというので、言葉巧みに親父を誑し込んで、祖父の代から伝わった田地田畠を初め銀行の貯金、親父の保険金なぞいうものを根こそげ捲き上げてしまったあげく、美しいばかりで智慧の足りない私の母親を連れてどこかへ夜逃げをして終ったというのである。
夢野久作 鉄鎚 青空文庫
私にとっては恋なぞいうものは、空想の世界の出来事に過ぎなかった。
夢野久作 鉄鎚 青空文庫
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