御世辞
おせじ
名詞
標準
文例 · 用例
徳兵衛、御世辞を言い乍ら「何御用で御座います?
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
飯を食はなくつちやならないから」「御世辞が好いね」 代助は赤い唇の両|端を、少し弓なりに下の方へ彎げて蔑む様に笑つた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
「無暗に御世辞を使つたり、胡麻を摺るのとは違ふが」と平岡はわざ/\断つた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
――あら悪らしい、又あんな御世辞を使つて。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
非常に疳の高い声で尤も力を入れた挨拶の仕様であつたので、代助は英国の御世辞は、また格別のものだと思つた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
さうして、一寸窮屈さうに控えてゐる三千代の方を見て、御世辞を遣つた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
特別の事情があつて、三千代がわざと来ないのか、又は平岡が始めから御世辞を使つたのか、疑問であるが、それがため、代助は心の何処かに空虚を感じてゐた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
代助は此時思ひ切つた政略的な御世辞を云つた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫